技術研究部会

シビルセミナー

2019年07月05日 [ 静岡コンサルタント株式会社 池田 曜 ]

地盤強度の変化の原因は?
~ 災害復旧工事で生じた設計変更事例 ~
[PDF/21,313KB]

近年、我が国における雨の降り方が変化しており、時間雨量50mmを上回る豪雨が全国的に増加しているなど、局地化、集中化、激甚化している。豪雨による災害は全国的に多発しており、最近では数年に1度の割合で大規模な豪雨災害が発生し、広島、岡山、九州北部や関東・東北の豪雨災害など、まだ記憶に新しい。静岡県では近年、豪雨による大規模災害はないものの、中~小規模の災害は毎年発生しており、災害復旧事業が行われている。 本稿では、豪雨により道路の谷側が崩壊した災害復旧事業において、地質調査結果と異なる地質状況であることが工事着手後に判明したため、追加調査を行い原因究明し、詳細設計の見直しを行った事例について報告する。
2019年07月05日 [ 不二総合コンサルタント株式会社 井俣 佳大 ]

脅威となる土砂及び巨大原石から日本の原石(子供)を守ろう
~ 田沢椎ノ下沢災害関連緊急砂防事業 ~
[PDF/2,790KB]

本渓流は、浜松市の北部に位置し、流域面積0.1km2、平均渓床勾配1/4で、白亜紀から古生代後期の片岩類が分布している。 平成30年5月13日の豪雨により山腹崩壊が発生し、渓床には『脅威となる土砂』が堆積し、『巨大原石』の転石が確認できる。 今後、集中豪雨等による土砂流出により、保全人家5戸及び指定避難所で、『日本の原石(子供)』の学び舎である引佐北部小中学校、さらには県道及び市道に甚大な被害をもたらす可能性が高いと予測される。 静岡県では災害関連緊急砂防事業を申請し、6月28日に同事業として採択された。なお、本渓流の土砂災害防止法に基づく区域指定については、平成26年3月28日に土砂災害(特別)警戒区域に指定されている。 今回の山腹崩壊で渓床には不安定土砂が堆積していることから、土石流災害の防止を図るため、平成30年10月11日に砂防工事構造協議を行い砂防堰堤工を整備する予定である。
2019年07月05日 [ 株式会社グリーン 齋藤 晴道 ]

老朽化した広大な斜面アスファルトの補修方法
~ 須山調整池(表面遮水壁型フィルダム)補修の実施設計 ~
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裾野市須山に位置する「須山調整池」は、地域農業を支える基幹的水源施設として安定的に農業用水を確保・供給するという重要な役割を担っている。調整池はアスファルト表面遮水壁型フィルダムであるが、供用開始後半世紀が過ぎ、表面アスファルトは経年変化による老朽化が進行し損傷が生じている。このため、施設管理者である静岡県東部農林事務所御殿場支所は補修工事を計画している。 調整池の補修設計にあたりクラック深さの確認は不可欠であるが、既設アスファルト面積が25,000m2と広大であり全数調査が困難であること、補修に用いるアスファルト混合物に業界等で統一された基本配合が無いこと、並びに施工計画において長大な斜面の補修工事の施工が難しい箇所がある等の課題があった。 本報では、改修方法、施工計画等の実施設計におけるこれらの課題の解決策について報告する。
2019年07月05日 [ 株式会社東海建設コンサルタント 茂木 瑞穂 ]

ショットガン方式による観光バス駐車場の改善
~ 沼津港北物揚場の整備計画 ~
[PDF/1,099KB]

沼津港は、県東部の沼津市中心部に近く、沼津駅から3キロ圏内に位置しており、沼津ICからは30分程度で到着する。 首都圏からのアクセスも良いため、関東など県外からも多くの人が沼津港に訪れている。 沼津港の歴史は古く、明治20年には沼津港で陸揚げされた資材や物資・水産物を沼津駅までの貨物支線で輸送していた。昭和になると、西伊豆の海上交通や水産流通の拠点となり、沼津港は海と陸をつなぐ県東部の要所となった。 狩野川を挟んだ沼津港の対岸には、「沼津御用邸」があり、昭和の時代を彩る建物や街燈など、風光明媚な景色が、現在も残っている。 また、沼津港から北西に続く千本浜の「千本松原」や、江戸時代から続く伝統の竹垣「沼津垣」は、防風・防潮のための先人たちの知恵であり、海風の強い沼津の文化と歴史を更なる形で醸し出している。
2019年07月05日 [ 昭和設計株式会社 飯田 爾雅 ]

まちづくり・・・のための「チームづくり」
~ 地方都市における都市デザインの実践と建設コンサルタントの役割 ~
[PDF/1,169KB]

静岡市の中心市街地に誕生した「ガス灯のある広場(通称:八幡テラス)」について、実現に至る公民連携の取り組みと、昭和設計株式会社が果たした役割を整理する。 本広場は、都市計画マスタープラン等の位置付けが無い中、民間企業の建替え、地元のまちづくり活動、行政の道路事業などを空間的、時間的に摺り合わせることで、一体感があり、地元に使い続けられる広場として具現化できた。 昭和設計(株)は、市の道路整備に係る委託をきっかけに関わりを持ち、これまでに積み上げてきた実績や縁をもって、多様な関係者の意向を調整し、「ガス灯のある広場(通称:八幡テラス)」の実現に貢献した。 今後も続いていく久能街道のまちづくりの、一つの到達点としてここに報告する。
2019年07月05日 [ 株式会社東日 馬目 脩己 ]

防災・減災に向けて現地情報の新たな利活用を考える
~ 土砂災害防止法・基礎調査からの知見 ~
[PDF/1,452KB]

土砂災害防止法は、平成11年に広島県で発生した大規模土砂災害を契機に、平成12年に制定、平成13年に施行されました。 この法律は、土砂災害から国民の生命及び身体を保護するため、土砂災害が発生するおそれがある土地の区域を明らかにし、当該区域における警戒避難体制の整備を図るとともに、著しい土砂災害が発生するおそれがある土地の区域において一定の開発行為を制限し、建築物の構造の規制に関する所要の措置を定めるほか、土砂災害の急迫した危険がある場合において避難に資する情報を提供すること等により、土砂災害の防止のための対策の推進を図り、もって公共の福祉の確保に資することを目的とするものです。 弊社では、この法に基づく調査業務の多くを静岡県東部地区において実施したことから、調査で得られた現地情報や地元説明会等で知ることができた住民の生の声を、今後の防災・減災に向けて利活用する方法を考えました。
2019年07月05日 [ 株式会社建設コンサルタントセンター 井澤 大介 ]

その橋、経過観察できていますか?
~ 上向きカメラ搭載型ドローンによる橋梁床版調査 ~
[PDF/1,121KB]

静岡県内の橋梁は、メンテナンスサイクル(5年周期)が2巡目に入り、前回点検した橋梁や、点検後に補修工事を実施した橋梁を再点検する事例が増えてきている。 今回の発表では、当社が2巡目の橋梁点検等を実施している中で実感した「老朽化した既設RC床版」の維持管理に関する課題と、その一解決策(上向きカメラ搭載型ドローンによる損傷状況の記録)について紹介する。 ここで、橋梁の維持管理は、それぞれの橋の使用環境や要求性能、管理者の仕様にあわせて最適な対策が講じられる。以下で述べるのは維持管理の代表例であり、全ての橋梁に合致するものでは無い点に留意されたい。
2019年07月05日 [ 株式会社フジヤマ 長谷川 翔大 ]

NO ICT,NO Life
~ 二級河川でのICTを活用した河床整正工実施事例 ~
[PDF/631KB]

国土交通省は、建設現場の生産性向上を目的として、情報通信技術(以下、ICT)を活用する取組み「i-Construction」を推進しており、「土工」から始まり「舗装工」、「浚渫工」へとICT施工の工種が拡大してきている。 今後、ICT施工が可能な工種は、ますます適用が拡大していくものと推測される。 静岡県では、ICT施工の積極的な導入を推進しており、管理する中小河川の河川工事において、ICT施工による生産性向上が求められている。 本稿では、二級河川太田川の河川維持修繕工事でICTを活用した実施事例を報告する。
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